「仕事のストレスでお酒をつい飲んでしまう。ほぼ毎日飲んで、ダラダラして時間を無駄にしてしまっているなぁ。酒代も毎月けっこうかかるから節約もしたいし、ストレスなくお酒をやめられるのならやめたいなぁ。なんか良い方法ないかなぁ…」
このような考えを持っている方にお酒をやめる方法をお伝えします。
この記事を書いている私は、この『お酒をやめる方法』を実際にやってみて10年以上飲み続けていたお酒を無事にやめる事ができました。
今でも飲み会に参加してもお酒を飲みたいとは全く思わないので、この記事の信頼性はあると思っています。
なるべく我慢をしないでお酒をやめる方法
1-1. ノンアルコールビールを飲まない。
ビール、発泡酒が大好きで禁酒、断酒の一番最初にノンアルコールビールを思い浮かべた人は多いはず。
私の経験では、ノンアルコールビールは効果が無かったです。
なぜノンアルコールビールに効果はないのか?を順番に説明していきます。
まずは、ノンアルコールビールの特徴をみていきます。
- 本物のビールと間違うくらいの味のものがある。
- 足りないのはアルコールだけという高い再現度。
- ビールを飲んだ雰囲気を味わえる。
特徴だけをみるとよく出来たビールの代替品ですよね。
だから飲むと満足できて禁酒、断酒に効果があるのでは?と思いますよね?
それでは、ノンアルコールビールの欠点を見ていきましょう。
禁酒、断酒をしている人には特徴がそのまま欠点になります。
- いつまで経ってもビールの味が忘れられない。
- 味は似ているのにアルコールを摂取した状態の高揚感までは再現できない。
- ビールを飲んだ雰囲気を一瞬味わえるが錯覚に過ぎないことに気づく。
ノンアルコールビールを飲むたびにビールの味を思い出して、それと同時にビールを飲んだ時の雰囲気や高揚感も一緒に思い出す。
そして、味は一緒なのにビールを飲んだ時のような雰囲気や高揚感が得られない事にだんだんと不満が溜まっていく。
そうすると、却って本物を求める欲求が強くなっていく。
ビールを飲みたい欲求と毎日戦い続けて毎日勝ち続けるのは無理です!
ラーメンが食べたい時にうどん出された感じ。
それを10回くらい繰り返された感じ。
タクシー代かかってもいいから絶対ラーメン食べに行くでしょ?
そんな感じです。
負の連鎖としか言いようがありません。
普段は炭酸水で戦って、どうしてもという特別な日にノンアルコールビールで緩急をつけた断酒。
こんな感じの使い方の方が効果的だと思います。
普段飲まないので飲んだ時の満足度も大きいですし。
ノンアルコールビールは、どうしても我慢できなくなった時だけにしましょう。
1-2. 喉が渇いているだけでは?と自分を疑う。
喉が渇いている=お酒が飲みたい!と勘違いしている可能性はないですか?
・アルコールの入っていない飲み物を飲んで、まずは喉の渇きを癒しましょう。
アルコールの入っていない飲み物を飲み続けると?
→喉が渇いていることと、お酒が飲みたいことが別ものだと気づけます。
ただし、焦りは禁物です。
・年単位で続けてきた飲酒の習慣なので直ぐにお酒が飲みたくなくなるわけではないことを十分に理解しよう。
・最初の数日はお酒を飲みたい欲求が強いのは仕方がないとあきらめる。
※流石にここは慣れるまで少しだけ我慢が必要です。
私の場合は、3日目くらいからあまり強烈に飲みたいとは思わなくなりました。
1-3. お酒の役割を他の飲み物に譲る。
・いつもは少し高いと思えるような美味しそうなジュースや炭酸水を飲む。
下記のものが手軽に得られて精神的に満足できます。
- 満足感
- 特別感
- 非日常
あなたにとってのお酒の役割とはなんでしょうか?
- 仕事からの解放感を感じたい時に飲む象徴的なもの
- 特別な出来事であることを認識する時に飲むもの
- イヤなこともある世界や時間から自分を切り離してくれるもの
- ストレスを発散するためのもの
- 場の空気に溶け込むためのもの
- ただの暇つぶし
大体がこんな感じではないでしょうか?
アルコール依存症でもない限り、お酒を飲みたくなる理由は精神的なものだと思います。
お酒が飲みたいなぁと思ったら、
- いつもは買わない
- 少し高いと思える
- 美味しそう
- 贅沢な感じがする
上記4点が感じられる飲み物をゆっくりと味わって飲んでみてください。
充足感が半端ないので、お酒なくても大丈夫かも…と思えます。
少し高めのものと言ってもせいぜい300円~500円程度で買えます。
多分、ビール1本分くらいの値段で収まるはず。
毎日飲むわけではない飲み物なので、これでお酒が止められるのであれば、ずいぶんと安上がりです。
1-4. お酒を売っている場所、エリアに近寄らない。
・物理的にお酒をシャットダウンする。
お酒はコンビニや自動販売機など、どこにでも売っています。
ですので完全に避けることは難しいです。
しかし、売っている場所、エリアにはなるべく近寄らないようにしてお酒が目に入らないようにすることは出来ます。
相手が居なければ浮気のしようがないのと同じで、お酒も近くに無ければ買えないし、手に入らなければ飲めないのです。
嫌がらせのように欲しいドリンクの近くにアルコール飲料が置いてある事が多いですよね。
毎回、ノンアルコールビールや炭酸水を買うときにお酒との誘惑と戦わなければいけないので、初期の頃は特に誘惑に負けやすいと思います。
だから、まずは戦わないようにお酒を避けることが重要です。
それでも!もし、どーしてもお酒が欲しくなって
買いたい気持ち VS ノンアルコール生活
こんな戦いが始まってしまったら?
その場から逃げましょう!
「とりあえず一度、家に帰ってみてから考えよう!」と買わずに帰ってみましょう。
その途中でジュースや炭酸水でも飲めば、飲みたい気持ちもそこそこ治まるものです。
1-5. 手帳などに禁酒が続いた日数を記入する。
・手帳にノンアルコール生活が出来た日数を記入する。
禁酒した日数をいつでも見れる状態にしておけば励みになりますし、お酒をやめる意思も固くなり、ノンアルコール生活が長続きしやすいです。
仮にお酒をやめることに失敗して3日坊主で終わったとしても、毎日飲んでいた状態から数日でもお酒を飲むことを中断出来ただけでも大きな進歩です。
もう一度お酒をやめたいと思えるのなら、新たな気持ちで「お酒をやめる方法」を再開すればいいだけで、次はその日数を超えることが目標になります。
1-6. ノンアルコール生活を周囲の人間に話す。
お酒をやめたことを周りの人に話す。
・飲み会を断りやすい。
・お酒をすすめられた時に断りやすい。
・断った時に先に言っているので人間関係で変な誤解を与えないで済む。
今時こんな人はいないでしょうが、
「俺の酒が飲めないのか?」とか
「俺が居ると来ないのか?」とか
そんな人ぜんぶシャットアウト!
・お酒をやめると周りに宣言することで、自分にプレッシャーを与える。
お酒をやめるメリットを飲み会に誘ってきた人に話す。
・相手に全く悪気はありませんが、せっかくお酒をやめようとしているのに邪魔をしてくる人にお酒をやめるメリットを説いてカウンター口撃をします。
お酒をやめるメリットを人に話すと話しているうちに自分も本気で信じてしまい自分を洗脳できます。効果は抜群です。
例)普段の落ち着いた自分とお酒を飲んだ時のテンションの高い自分とのギャップがありすぎて、翌日に自分の言動を思い出して、恥ずかしくなり1日中身もだえている。
これを「飲んだ翌日ブルー現象」と呼んでいます。何のヒネリもありません。
これをお酒に誘われた時に伝えました。
誰も本当に理解をしてくれたとは思えませんでしたが飲み会と人を遠ざける効果は絶大でした。
1-7. お酒を飲んだ時のイヤな経験、イヤな身体の状態を思い出す。
今までのお酒の失敗での経験を思い出したり、お酒を飲んだ場合に現れるありとあらゆるイヤだと思う自分の身体や精神状態の変化、症状を思い出しましょう。
例)酒乱、暴言、失言、顔の赤み、身体の嫌な熱さ、発汗、二日酔いの時の頭の痛み、嘔吐、気だるさ、記憶をなくす、セクハラ…などなど。
お酒を飲む=イヤな気分や状態になる
「飲みたいけど飲んだら○○になってしまう…」と思えれば成功です。
1-8. お酒を飲んだらできないことを趣味にする。
お酒を飲むと出来ないことに没頭できればお酒を飲まなくてすみます。
例えば、資格や語学の勉強はいかがでしょうか?
もちろん、自分が興味のあることやいまの仕事に関連があるもの。
そして、直ぐに実践ができるものが成果を確認できて楽しいのではないでしょうか。
もし、勉強が楽しくなって難関資格に挑みたくなったら恐らく飲んでいる暇などないはずです。
お酒をやめた状況をキープする方法
2-1. お酒の誘惑と毎日戦わない。
頑張ってお酒を我慢していて仕事帰りにジュース、炭酸水、ノンアルコールビールをスーパーやコンビニで買いに行く。
その時に必ずと言っていいほどノンアルコールビール、炭酸水の近くにお酒って置いてませんか?
似通った種類なので仕方がないのでしょうが、お酒をやめている身としては辛いですよね。
そして、発泡酒やビールを横目でみて、毎回お酒の誘惑と戦うことになります。
しかし、この戦い持久戦です。
戦い続けるといずれ負けます。
軍隊で戦うために鍛えられた兵士でも毎日戦い続けると精神が持ちません。
私たちノンアルコール戦士も同じです。
お酒と毎日戦い続けると今日は勝ててもいつかは負ける日が来ます。
そうならないためには、戦いを避けることが必要です。
例えば、Amazonの定期おトク便でジュース、炭酸水、ノンアルコールビールなどを毎月決まった日に届くようにしておく。
これで毎日、仕事終わりの一番飲みたいタイミングにお酒と戦う辛い日々を終わらせる事が出来ます。
- お酒を見る機会が減る
- お酒を飲みたいと思うことも減る
- お酒を買う機会も減る
- お酒に負けることも減る
厳しいことを言うと、お酒の横に並んだドリンクを手に取る段階で地の利が悪く、劣勢で負けそうなんです。
自分は特別意思が弱いわけではない。自分の近くに毎回お酒があったら誰でも負けるよね?と言い訳しているというのは言い過ぎでしょうか?
2-2. お酒の代用品は十分に揃えておく。
物量作戦です。
Amazon定期おトク便で、ゼロカロリーのジュース、炭酸水、緊急事態用のノンアルコールビールを常に十分な数をストックしておくのが大事です。
心と身体をノンアルコールで常に満たし続けるのです。
油断をするとお酒を飲みたくなる時期がまだまだ過ぎ去っていない人は、現在お酒と戦っているのです。だから意志力も大事ですが、人間は毎日強いわけではありません。
気が緩む時や弱い時も必ず出てきます。
強い気持ちも大事ですが、やっぱり基本は、物量です。
=ノンアルコール飲料の備蓄を切らすと負けます。
悲しいけどこれって戦争なんだよね。
2-3. やることリストを作成する。
暇な時用にやりたいこと、やらなければいけないことを書き溜めて準備しておく。
紙、ドキュメント、メモ帳、Wordなんでもいいです。
お酒を飲んでダラダラする時間が当然なくなりますので、恐らく暇になると思います。
暇だからお酒でも飲むかとお酒を飲みたい気持ちが高まる可能性があります。
ですので先に暇にならないように準備を整えましょう。
そして、何をしようかな?と考える時間さえ与えないようにします。
やらなければいけないこと、やりたいこと、やると自分にとって良い影響を与えるものなどを具体的に細分化して書いておきましょう。
やること自体が大変なことは面倒くさくなって手を付けない可能性が出てきますので、やりやすい様に一口サイズに切り分けておきましょう。
2-3. お酒が飲みたくなったら歯磨きをする。
あくまで個人的な感想ではありますが、ミント味とお酒は合わないと思います。
お酒、食事の欲求も抑えやすいです。
ミント味のリキュールはあるんですけどね…
2-4. 飲み物に手間暇をかけてこだわってみる。
・1-2.でも少し触れてますが、
- ノンアルコールカクテルを作ってみる。
- コーヒーを豆から挽いてみる。
- ソフトドリンクをきれいなグラスに入れて飲んでみる。
- 炭酸水をわざわざ買ってきた氷で飲んでみる。
- お気に入りのグラスで飲む。
- etc…
特別感を味わえて精神的な満足度が高いのでおすすめです。
2-5. 飲み会の断り方やお酒を勧められた時の断り方。
1-6.での周囲の人に話しておくという前振りが効いてくる局面です。
- 今日はちょっと体調が悪い。
- 気分がのらない。
- 用事がある。
- 禁酒中→周りが飲んでいると飲みたくなる→全て断っている。
どうしても参加しなければいけない席でお酒を勧められたら?
- 身体の調子があまり良くなくて飲めない
- 禁酒しているので飲めないとハッキリ伝える。
ここまで言っても勧めてくる人は要注意人物ですので、今後の付き合いは控えましょう。
2-6. ストレスが掛からない仕事のやり方、人との付き合い方を工夫する。
ストレスを感じる仕事、同僚からは極力離れるようにしましょう。
- ノルマを達成していたら契約を追う事をゆるくする。
- ややこしくなりそうな顧客からはあえて契約を取らない。
- 気が合わない人には仕事のことを教えてもらわない。
- 食事は時間をずらして1人で食べる。
- 近くに居てもmail、チャットで済ませることは済ます。
- 書類を手渡しする場合、付箋をつけて相手の席に置いておく。
- イヤな事から先にすまして、やらなければと思う気持ちになる時間を減らす。
- etc…
プライベートでの友人、知人との付き合いは自由です。
- 一緒にいて居心地の悪い人
- そもそも嫌いな人
- お店の店員にえらそうな人
- かまってちゃんな人
- お互い無言になった時に無言の状態に耐えられない人
- etc…
別に1人でも構わないよ!と覚悟を決めましょう。
今の世の中1人でも楽しめる事はたくさんあります。
人数は少なくても良いので心を許せる大切な人との時間を増やしましょう。
まとめ
この記事ではお酒をやめる方法7つとその状態をキープする方法6つをご紹介させていただきました。
この他にももっと色々な方法があると思いますので自分にあったお酒のやめる方法を見つけていきましょう。
結局は、お酒をやめたいと本気で思っていてやめられればどんな方法だっていいのですから。
もし、この記事で納得のいく方法がありましたら何度も繰り返して忘れないようにして、どんどん実践していただけると嬉しいです。
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