【初心者向け】三国志に初めて触れる人が無理なく楽しめるおすすめの順番

歴史
横光 三国男
横光 三国男

三国志が初めての人でも楽しめる。
無理なく楽しみながら三国志について詳しくなれる。

そんな三国志に親しむおすすめの順番を紹介したいと思います。

基本的には「劉備=神の三国志演義」から入って、嫌いになった曹操を見直す「ちょこっと正史寄りの三国志」を挟み、最後に「正史ベースの小説で三国志」に落ち着くのが一番よい順番かと思います。

私と三国志との出会いは、小学生の時です。

当時、従兄がやっていたゲームを触らせてもらっていました。

趙雲といつの間にか歴史の舞台から消えている太史慈を顔面重視で気に入り、「なんか知力すごいやつがおる!」で諸葛亮と周瑜を覚えているという感じで始まりました。

そして、ゲームが進んだ頃に、諸葛亮に匹敵する知力と、諸葛亮を凌駕する武力まで併せ持つ司馬懿を発見して驚くのです!

こんな自分が無事に?正史ベースの三国志を楽しめるようになった順番ですので大人の方はもっとすんなり楽しめると思います。

三国志 初心者が楽しむためのおすすめの順番

  1. 【PS4・Switch】三国志14 with パワーアップキット
  2. 【PS4・PS5・Switch】真・三国無双7 with 猛将伝 DX
  3. 【漫画】横山光輝 三国志
  4. 【小説】吉川英治 三国志
  5. 【小説】陳舜臣 秘本三国志
  6. 【漫画】蒼天航路
  7. 【小説】宮城谷昌光 三国志
  8. 【動画】三国志

上記以外にも三国志の面白いゲームはあります。しかし、ファミコンだったりであまり現実的ではないので省きました。

シリーズ物については、当時の物が古すぎるのでなるべく最新の物を記載しています。

三国志を楽しむ順番【解説】

三国志には、大衆向けに面白おかしく書かれた三国志演義と正統な歴史書の扱いである正史三国志の2種類があります。

三国志演義は、劉備から始まり、途中から劉備が空気になって主役が諸葛亮になる蜀からの視点で書かれ、正史三国志は曹操から始まる魏からの視点で書かれていると思ってもらえれば良いです。

広く一般的で親しみやすいのは、三国志演義です。

三国志演義から入って少しずつ正史との違いを見つけたり、演義ではあまり触れられる事のない魏と呉の終わり方を知って行くのが楽しくておすすめです。

それでは、紹介していきたいと思います。

最初は三国志のゲームから始めてみる

私自身がシミュレーションゲームから三国志に入りましたのでシリーズの中でも良作と評判の三国志14 with パワーアップキットをおすすめしたいところです。

武将のパラメータを見る画面に列伝という大まかにその武将のことが書かれている所があります。そこに少しですが演義と正史の違いが書かれています。演義と正史の違いを興味を持った勢力、武将から楽しみながら知ることができます。

また地理や勢力の場所なども頭に入ってくるので次に紹介する漫画や小説を読んでいる時に「大体あの辺の出来事なんだなー」っと理解できます。

今作の14から登場する武将の数が1,000人以上になりました。それにより三国志演義に出ないマイナー武将?についても知ることができます。

因みに武将数の多さで言うと1,300以上登場するシミュレーションゲームがSteamで販売されています。

「Three Kingdoms The Last Warlord | 三國志漢末霸業」という中国の会社が作っているPCゲームです。

Steam:三國志漢末覇業
【三国志~漢末覇業】は、龍遊天下スタジオによって鋭意製作した伝統的なターン制の君主ロールプレイングSLGゲームです。主に中国人の三国ゲームへの新しい理解、新角度をもって、革新的な三国シリーズゲームの世界を作り上げます。 伝統的な戦略シミュレ...

アーリーアクセスの頃は、PC版がメインでUIは問題なかったのですが、現在、スマートフォン用のUIに変更されています。無料のDLCも追加されており、精力的にアップデートがなされていいます。

日本語訳や使われている字体、グラフィックが人を選ぶかなとは思います。

もしシミュレーションゲームが苦手だったり、爽快感を味わいたい場合はシリーズでも評価の高い「真・三国無双7 with 猛将伝 DX」が始めやすいと思います。流れも把握しやすいですし、敵をばっさばっさと倒していく爽快感があるので普通にゲームとして楽しみながらいつの間にか三国志について詳しくなれます。

ゲーム自体についても歴代シリーズ中、真・三国無双2と並んで高評価だった真・三国無双7に追加要素である猛将伝が一緒になった上にこれまでに配信されたダウンロードコンテンツも収録されている完全版と言っても良いゲームです。

ゲームと漫画を繰り返すのがおすすめ

次は、横山光輝さんの三国志です。この横山光輝さんの三国志から三国志の世界に入った方も多いのではないでしょうか。

ネット上で色々とネタにされる曹操の「げえっ関羽」というセリフや、兵士たちの出現時に叩かれるジャーンジャーンジャーンというドラの音が有名です。

大抵の人は曹操のことが嫌いになっていると思うので、赤壁の戦いで負けて敗走中の疲れ果てた曹操の顔とこのセリフに興奮するかと思います。

横山光輝さんの三国志は、バージョンによって色々とあります。

最初に出たコミックス版が全60巻。後に出た愛蔵版、文庫版など全30巻となっています。他にも入手し難くなっていますが、カジュアルワイド(コンビニ限定)で販売された物や、大判。2019年から発売が開始されてまだ3巻までしか出ていない日本語と英語併記のバイリンガル版などもあります。

横山光輝さんの三国志は、するっと内容が頭に入ってくる表現方法で唯一無二だと思っていますので、他の三国志作品を読んだりゲームで遊んだ後でも何度も読み返したくなる手放したくない逸品です。

そこでコミックス版の全60巻を保有していた経験から言うと、今なら電子書籍の方が良いと思います。30巻~60巻の紙の書籍はかなりのスペースを取ることに加えて、外出先で読んだり出来ないのが痛いです。紙だと劣化もしていきますし何より割引も少なくお金が掛かります。

種類会社・版巻数値段特徴
電子eBook・LINEマンガ全24巻13,200円カラー版
電子LINEマンガ全60巻19,800円白黒
電子DMMブックス全60巻26,400円白黒
カジュアルワイド全25巻17,050円B6版
コンビニ版
文庫版全30巻24,750円
コミックス版全60巻37,818円
愛蔵版全30巻49,500円四六判
大判全21巻70,950円B5版
バイリンガル版1~3巻
※途中
@2,200円~2,750円
色々な横山光輝三国志

調べてみたところ電子書籍がされているのはeBook、LINEマンガ、DMMブックスの3社となっております。

お勧めは、eBookのカラー版三国志 全24巻です。


24巻×550円=13,200円。巻数が少ないので出費が少ない。そしてカラー版ときていることに加えて、eBookの場合だけ5巻毎にまとめて売っているので、5巻を1単位として4回+なぜかまとめられていない21巻~24巻までの4巻の計8回をクーポンの使い方次第で割引上限に達することなくかなり安く買えてしまう可能性があることがあげられます。

ここで焦らずにゲーム⇔漫画で交互に理解を深めていくのが良いと思います。

全体の流れが把握できるのが大きな理由です。

三国志演義の小説へと進む

ここからは演義ベースの小説が入ってきます。

横山光輝の三国志を読んだのなら次は、小説の吉川英治さんの三国志です。

横山光輝さんの三国志は、吉川英治さんの三国志を元に漫画化されています。

ですので理解が早いと思います。

最初に小説を読むと登場人物の多さで人名を覚えるのが大変なので漫画を先にしています。

小説は、漫画では省略された箇所などが読めますので、より深く三国志を理解できます。

吉川英治さんの三国志は少々グロい部分もあって劉備が人肉食べちゃったり、意外性もありとても楽しく読みやすいです。

多分、劉備好きはちょっと衝撃を受けちゃうんだろうなぁ…

曹操の凄さを知る(少しだけ正史に寄る)

三国無双シリーズなどが出てきたおかげで曹操を極端に悪役にすることがない作品に初期に出会うことができます。

本場中国でも三国志演義での曹操は絶対悪でしたし、日本でも三国志演義を元にした作品が多いので劉備が絶対的な善で曹操が悪に描かれていました。

吉川英治の三国志では、曹操が魅力的に書かれていますので曹操に興味を持つ方も増えると思います。

三国志に詳しい人に話を聞くと、初心者に正史と演義との違いを分かりやすく説明する1つの方法として、曹操の描かれ方が違うと教えてくれます。

曹操について知ることができる小説で陳舜臣の「秘本三国志」があります。

漫画では、曹操が主人公の「蒼天航路」もありますが、蒼天航路は曹操が凄すぎてここは先に秘本三国志を読む方がいいかもしれないかなと思います。

紙、電子書籍どちらでもお好きな方をという感じです。

正史をベースにした小説に入る

三国志演義を一通り知り、曹操が主役の物も読んだら残すは正史の三国志のみです。

ただし、研究者のように中国語の原文や原典にあたったりする必要はないと思っています。あくまで趣味の範囲で楽しめる正史三国志をベースにした小説で十分だと思います。

おすすめは、「宮城谷昌光 三国志」です。

ここまで読んできた三国志は、諸葛亮がお亡くなりになった後は流す感じになりますが、宮城谷昌光さんの三国志は魏が蜀を降伏させるまで描かれています。

過剰な演出も無く読みやすいですし、読んだ後の充実感も凄いです。

やっと三国志を制覇した感が出てきます。

宮城谷昌光さんは、漢字の一文字一文字の意味を大事にされている方で、官職の漢字の意味なども文中に入れてくれていたりします。これが地味に役立ちます。

大絶賛の宮城谷昌光さんの三国志ですが、最後に持ってきた理由となるデメリットがあります。

その理由は「主役級の人物がなかなか出てこない!」です。

曹操のお祖父さんの曹騰が子供の頃の時代から始まります。

ちなみに劉備が出てくるのは第3巻くらいからちょくちょくといった感じです。

その代わりに今まで知らなかった尊敬できる有能な人物がこれでもかと言うくらいにいっぱい出てきます。

曹操や劉備がどのように描かれるのか?をモチベーションに1,2巻を読むと楽しいですよ。

私はまだ読めていないのですが、あと何回か宮城谷昌光の三国志を読んだ後に正史 三国志 全8巻セット (ちくま学芸文庫) を読みたいなと思っています。

あとは、小説ではないのですが、写真と絵でわかる本もおすすめです。

演技では、正史ではと解説を所々入れてくれていたり、武器の写真や年表、考察、進軍ルートなども載せてくれています。
こちらは流石に紙媒体の方が良いと思います。

動画

今ならAmazon Prime(アマゾンプライム)やU-NEXTで無料で約1ヶ月の間、三国志のアニメ、映画、ドラマを視聴できます。

劇画風の三国志のアニメ。第三部まであります。


三国志 第一部 英雄たちの夜明け

気分転換に新解釈・三国志


新解釈・三國志

かなりお勧めの司馬懿が主役の長編動画

三国志~司馬懿 軍司連盟~

他にも色々な三国志が動画化されていますので、Amazon Primeで色々と観てみるのが良いと思います。

Amazon Primeで三国志を観る

U-NEXTでは、31日間無料トライアルで観放題です。

ピンポイントで知りたいならWikipedia

Wikipediaで全体の流れを知るのには味気なく限界がありますが、かなり詳しく書かれているので、この人物は正史ではどんな評価なのか?と気になったらピンポイントで調べてみることをおすすめします。

以上で三国志の初心者が楽しみながら詳しくなれるゲームや小説などを紹介させていただきました。

キングダムから三国志への流れ

正史三国志を読むと三国志より前の時代のこともたくさん出てきます。

キングダムでおなじみの春秋戦国時代や楚漢戦争、前漢のことです。

下記は時代の流れです。

  • 前770年~前221年 春秋戦国時代(この時代を終わらせたのがキングダムの政)
  • 前221年~前206年 秦の始皇帝(キングダムの政が中華統一)
  • 前206年~前202年 楚漢戦争(項羽と劉邦)
  • 前206年~8年 前漢(劉邦=高祖)
  • 8年~23年 新朝(王莽により前漢滅亡)
  • 25年~220年 後漢(劉秀=光武帝)
  • 184年~280年 三国志(黄巾の乱~晋による統一)

三国志と同じように楽しく読めて小説も出ているのは、春秋戦国時代、楚漢戦争です。

読みやすい優しい順で言うと

①横山光輝さんの漫画
②司馬遼太郎さんの小説
③宮城谷昌光さんの小説
④司馬遷の翻訳

の順で進めると良いと思います。

それでは、各時代のおすすめ本を紹介していきたいと思います。

前770年~前221年 春秋戦国時代

(この時代を終わらせたのがキングダムの政)

横山光輝さんが春秋戦国時代を書いた漫画版「史記」

たまに横文字も入りますが大変読みやすい陳舜臣さんの小説十八史略(全6巻)

宮城谷昌光さんの春秋戦国時代の武将などに焦点を当てた2点

春秋時代の名君に焦点を当てた1点

史記の活字版で比較的読みやすいと評判の平凡社の史記全3巻。

こちらは、紀元前の歴史家である司馬遷の史記列伝を日本語訳したものです。

前221年~前206年(秦の始皇帝)~前206年~前202年 楚漢戦争(項羽と劉邦)

キングダムの政(秦の始皇帝)が中華統一を果たしてから崩壊(楚漢戦争)して前漢が出来るまで。

横山光輝さんが楚漢戦争を書いた「項羽と劉邦」

司馬遼太郎さんも「項羽と劉邦」を書いています。
こちらは、上、中、下と全3巻です。

宮城谷昌光さんの武将に焦点を当てた小説1点

他にも宮城谷昌光は、各人物を主役にしている小説をたくさん出していますので、全体の流れが理解出来たら読んでみるのがおすすめです。

春秋戦国時代から三国志に至るまでの書物には、日本人におなじみの諺などの元になった話も色々と出てきますので知的好奇心も満たせます。

まとめ

基本的には、ゲームから漫画、漫画から小説へと発展させていくのが無理なく楽しめる方法です。

三国志演義と正史三国志では、演義の方が大衆向けで楽しめます。

  1. ゲームと漫画で三国志演義を全体的に把握する
  2. 三国志演義ベースの小説で知識の土台を作る
  3. 少しだけ正史寄りの小説と漫画で曹操の凄さを知る
  4. 演義と正史の違いを見つけて楽しむ
  5. 正史三国志ベースの小説で正史三国志を楽しむ

三国志は嬉しいことに分量が多いので長く楽しむことができますね。

それでは良い三国志ライフを!

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